投資のポートフォリオ

サラリーマンである美食投資家の投資ポートフォリオを考える際には、日本の公的年金制度を考慮する必要があります。確定拠出年金においてリスクを取り、個人の投資についてはリスクを抑えた「安定運用」を狙うポートフォリオとします。

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投資ポートフォリオ

資産形成のための投資

サラリーマン投資家である「美食投資家」は、将来に向けた「資産形成」のために「投資」を行う必要があります。「資産形成」のための「投資」を考える際には、まず自身の投資ポートフォリオを見直した上で、必要な「投資」をすることが重要です。

一般的なサラリーマンの投資ポートフォリオを考えてみましょう。

投資ポートフォリオといっても特になにもしていないのだけど?

美食投資家
美食投資家

日本の公的年金制度に加入しているはずで、そのポートフォリオがあります。

日本のサラリーマンの公的年金制度には国民年金・厚生年金があります。 厚生年金及び国民年金の運用を担っている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF: Government Pension Investment Fund)では株式50%/債券50%を基本ポートフォリオとしています(参照: GPIF 基本ポートフォリオの考え方)。 加えて、個人型確定拠出年金(iDeco)や企業型確定拠出年金、確定給付年金があります。

確定拠出年金

確定拠出年金について考えたいと思います。個人型と企業型とがありますが、いずれも①(拠出時)掛金が全額所得控除、②(運用時)運用益が非課税、③(受取時)各種控除対象となる、といった特徴があり、ぜひ利用したい制度です。確定拠出年金を利用する場合、投資する運用商品を選ぶこととなります。

どのような運用商品を選んだらよいのかしら?

美食投資家
美食投資家

運用益が非課税という特徴を考えると積極的に収益を狙いたいですね。

確定拠出年金には②(運用時)運用益が非課税という特徴があります。そのため、積極的に収益を狙った方が効果が大きいです。個人の投資で100万円収益をあがっても、税金で20%程度(20万円ぐらい)取られてしまいますが、確定拠出年金では非課税ですので100万円全部が利益になります。したがって、株式などを中心にリスクが高くても積極的に収益が狙える運用商品を組み入れたいですね。

ちなみに、同様に運用益が非課税になる制度でNISAがあります。こちらは非課税となる期間に制限がありますが、あわせて活用したい制度です。ただし、非課税期間の制限がありますので、リスクのとり方には注意すべきです。

投資のポートフォリオ

自身の投資ポートフォリオを見直すと、
・国民年金・厚生年金: 株式50%/債券50%のバランス運用
・確定拠出年金・NISA: 株式中心の積極運用
となっていますので、個人の運用については、ポートフォリオ全体のバランスを考えて債券中心の「安定運用」としたいところです。

マイナス金利の状態で債券投資をする意味はあるのかしら?

美食投資家
美食投資家

債券代替の「安定運用」手段を考える必要があります。

「安定運用」とはいえ、マイナス金利の状態で債券中心の運用をする意味はあまりないかもしれません。債券の代替となるような「安定運用」手段を考える必要があります。

リターンとリスク

リターンとは?リスクとは?

リターンとは、投資を行うことで得られる成果のことであり、収益が得られることもあれば、損失が出ることもあります。

一方で、リスクは辞書で調べると「危険」と出てきますが、投資の世界では「不確実性」です。言い換えると、「リターンの振れ幅」のことです。リスクが大きいとは、リターンの不確実性(振れ幅)が大きく、「大きく収益が得られるかもしれないし、大きく損失が出るかもしれない」ということです。リスクの対価としてリターンがあり、リスクを取らないとリターンは得られません。

「リターンの振れ幅」はどのように測るの?

美食投資家
美食投資家

「リターンの振れ幅」(=リスク)は標準偏差を使って計測します。

平均値からのばらつきを表す「標準偏差」を用いて「リターンの振れ幅」(=リスク)を計測します。標準偏差が大きいほど、ばらつきが大きい、「リターンの振れ幅」(=リスク)が大きいということです。 計測期間やデータによりますが、概して株式の標準偏差は20~30%程度、債券は2~15%程度です。

投資効率(シャープ・レシオ)

運用商品を選ぶ際には、その運用戦略だけでなく、効率的にリターンを得られているか、ということも参考にします。具体的には、リスクに対してどれだけのリターンを獲得したか、というシャープ・レシオという指標を使います。具体的には「シャープ・レシオ = リターン ÷ リスク」で計算できます(正確には無リスク金利を考慮する必要がありますが、ここでは簡便化のために省いています)。シャープ・レシオが高いということは、少ないリスクでよりリターンを獲得できているということです。

なお、リターン、リスク、シャープ・レシオといった指標は運用商品を選ぶ上で非常に強力な指標ですが、あくまでも過去のデータを元にしたものであり、将来も同様の結果をもたらしてくれるというわけではないという点には注意する必要があります。

結論: 投資ポートフォリオの一部で「安定収益」を狙う

国民年金・厚生年金では株式50%/債券50%を基本ポートフォリオとしています。確定拠出年金やNISAでは制度上、運用益が非課税のため、株式を中心に積極的にリスクを取ってリターンを狙った方が良さそうです。そのため、残った個人の投資についてはリスクを抑えた「安定運用」を狙うこととします。

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